桃が天使になりました。

 

 

桃が天使になった日

 2019年3月15日午後2時15分

秋山モモになった日

 

 2017年2月7日

 

 

たくさんの励ましのメッセージや、お花までいただきまして、ありがとうございました。支えてくださった堀先生はじめ、医療スタッフの皆さま、心から感謝申し上げます。

明らかに結果が、ほぼ分かってしまっている状態の仔の治療や自宅介護は、暗くなってしまいがち、それなのに、こんなに楽しそうで、明るい末期を送らせてあげられたのは、皆様のサポート無しでは、絶対に絶対に無理でした。本当に本当にありがとうございました。

2019年3月 秋山澄子

 

アイコンの入口の場所は49日を過ぎたら、成仏できるように削除しますが、モモの部屋は下層のページとして残そうと思います。これから、医療を目指そうとしてくれる、今はまだお子さんの方、自分の仔の時はどうしよう・・・でも、誰に何お聞いたらいいのか…と思っている飼い主さんの不安が少しでも減りますように。

 

応援メッセージや、お心を寄せていただきました皆様。

このページをご活用くださいました医療関係者の皆様。

とくに、どなたよりも堀先生。

ネットを使ったオープンなやり取りは、まだまだ発展途上の分野で、いろんな方が、いろんなご意見を御持ちだとは思うのですが、それも含めて受け止めてくださったことに心から感謝いたします。

こっそり見に来て下さったインターンの皆さまも、何か、医療人として先に進む、ヒントの種くらいにはなれていると良いのですが・・・

 

桃は16才~18才(推測)の猫でした。

今年産まれた人間のお子さんが、高校を卒業して、医療系の大学や専門学校を出るのが20才近辺。

今年産まれたワンちゃん猫ちゃんがシニアの患者さんで病院でお医者さんや看護婦さんに診てもらうのもそのくらい・・・。

 今年小学校に入った動物好きなお子さんが、動物の医療や業種を選んでくれたら、このページも15年後位には、ヒントになれるかな?

 私はそろそろ、年金をもらって入れ歯の心配を始める御婆さんの頃でしょうか。年金制度が残ってればの話だけど・・・。

自分の日当分位は、何かペットOKのお店でもして、自分はもう飼えなくても仕事で接点を持てて、日銭で自分が食べる分位は、稼げるお婆ちゃんになっていたいなとは、思ってますが・・・。

 

 これからの今時の飼い主さんなら、日常の中に”当たり前に情報化した時代”を生きています。下手をしたら、お腹の中の胎児で羊水に浮かんでいる時期から、デジタルデバイスを見て育っていそうな世代が、これからは大人になります。ある意味脅威ですが・・・。

私じゃなくても当然考えることだろうから、これをケーススタディーにして、想定の範囲として、ノウハウに組み込んでいただけたら嬉しいのです。

 私は、現代を生きているのだから、現代っ子のスキルや”リアル版ドラえもんのポケット”は、使える物は何でも駆使して、新しいフォーマットを作っていった方が良いと考える人間です。お許しください。

良い意味でも悪い意味でも、時代は逆には進みません。

それなら、早い時期から自分の味方の技術にしてしまった方が良いんじゃないかとおもうのです。

ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

 

モモの部屋3

モモちゃん、ありがとう!

プリンスのことは、心配しないでね。

電話で確認、自宅を出発

3月15日朝9時

苦しそうな息は相変わらず、病院が開く9時に電話をして、自宅を出発。

酸素エアチャージャーや携帯酸素の備蓄を積み込み、自宅出発。

途中、追突事故の渋滞に巻き込まれる。

戸塚インターチェンジの近くで一回目の引き付け。

携帯酸素の缶で、ひとまず呼吸を整える。

車内の会話で、シガレットケースに差して使う電源プラグを乗せていることに父が気が付き、戸塚のパーキングエリアに途中停車。

シガレットからプラグを引いて、エアチャージャーの酸素テントで呼吸を補助しながら、再度出発。

酸素エアチャージャーさえ、動き出してしまえば、家と変わらないものね。

 

出発前に、話題にしておけば、もっと早く気が付いたのに。

ちょっと、残念なことをした。ごめんね・・・桃。

姉ちゃん、気が利かなかった。

まさか、そんな便利な物があるとは、梅雨知らず・・・さすがパパはエンジニアです。

後から考えたら、ここで酸素を補給していなかったら、病院まで持ったかどうか・・・。

車内から電話

辻堂のペットエコーを過ぎた辺りから、堀先生に電話。会計の方だと思いますが、対応してくださいました。

・あと、15分くらいで到着

・到着後、すぐ、酸素や留置に入る必要がありそうなこと。

・呼吸困難であること。

病院到着

酸素エアチャージャーを付けて、スーパーサミットの籠に体を伸ばした状態で寝かせたまま、病院待合室へ。

ストレッチャーに乗せるように、体を自然に伸ばせた状態で運べたので、ももにはスーパーの籠のサイズがちょうど良かった。

i呼吸が苦しい時は、体を折り曲げて、ペットゲージもしんどいだろうから。

大物用の荒い目の洗濯ネットに入れて、モモを包む。

万一、待合室で動き回ってしまったり、他の仔に驚いて飛び出しても、ネットに入っていれば、飛び出し防止対策もOK.

ネットなら、治療中の移動もハンモックみたいにして使えるし、採血や留置を入れる時も邪魔にならない。

お包み状態に出来る洗濯ネットって、様子や呼吸も見れるので、こうゆうときは便利なのです。

 

コンセントを借りて、エアチャージャーで酸素補給していたら、あっというまに、処置室へ下田先生が迎えに来て下さいました。

ピンチの時の下田先生です。あっという間に堀先生も合流。

鬼に金棒!

「なんだ、これ良いな~こんなのあるのか」とかおっしゃいながら、すぐ治療を開始。何この、帰って来た感!肩の荷が一気に軽くなる、

モモを先生にゆだねて、待合室で待ちながら、・・・・・膝がガクガクガクガク・・・・何、チキンになってるんだ、私は。

プロのくせに、情けない。自分の仔の時はいつもこう・・・。

素人じゃないくせに、困ったもんです。まったく。

診察結果

ほとんど心臓も機能していないとのこと。そのまま、病院で看取ることになる。モモ、たどり着いてくれただけでも、ありがとう。

べったり張り付けるお部屋を、用意していただけて、ずーーーーと、ひたすら張り付く。それこそ、本当にコバンザメみたいに・・・。

途中、今日の午後、ご予約をいただいていた仔友会メンバー様に連絡が付き、そのまま一緒にいてあげて。という、優しいお言葉。逆に慰めていただいた。

温かいよオ~、私のトリマー人生、一生かけて大事にします。

しばらくの穏やかな時間

病院に到着して、いつも診てくださっている堀先生やスタッフの皆さんを見て、安心したのか、呼吸も収まり、表情も穏やかに。

目を開けたまま、うつうつと、眠り始める。でも、半分寝ぼけながら、魔法の右手は健在。にぎにぎしながら、ウトウト・・・

私も昨日からまともに、食べてなかったことを思い出し、おむかえにあるおいしいパン屋さんへ。

私、父、母の誰かが寄り添う形で、交代でパンで朝食。

やっと、食べ物の味がわかる気がした。

おむかえ

3番目の母が食べて帰って来た頃から、呼吸がチェーンストーク状態になる。

体を捩ったり、どこに置いたらいいのでしょうという感じ。

開口呼吸で悶絶している感じ。

母と私、父の三人で家族会議。

私と父は、もう楽にしてあげよう派。

モモは相変わらず、意識が遠のいたり、悶絶したり。。。

そりゃそうだよ。この貧血じゃ、酸素の運び手が出ずっぱりで、足りてないんだもの。呼吸できないよね。

体の中のお天気は大荒れで、酸素のお客さんは、赤血球タクシーを呼んでも、つかまりません・・・の状態。

目を開けて意識が寝ている状態、水面下の意識状態の時は、意識もないけど引き付けもない。逆に、意識が起きて、目が戻ってきている時は、周りに誰がいるのかわかる反面、引き付ける。

もう、これ以上は長引かせるだけの判断。

ここまでやったら、やりつくしたよね。

ましてや、テンカンもある、心雑音もある・・・たどり着いただけでも奇跡だと思う。

 

このまま自然のタイミングに任せても、数時間の差だろう・・・。数分かも。

お薬の力を借りて、送ることにした。

テンカンのあるモモ。体力が末期のモモなら、最後の最後にテンカンがまた襲ってくるかもしれない。そこからは守ってやりたいし。

最後の最後まで守ってくれた堀先生に、一番つらいお願いをする。

意識が水面下に落ちたタイミングを見計らって・・・・

 

・・・・お疲れモモちゃん。

 

14時10分準備、14時15分確認・・・天使になる。

ありがとう、うちの仔になってくれて。

プリンスと出会ってくれて。

楽しい2年間だったかな?

 

2003年メスだったので、避妊手術の為、捕獲、完全野良の為、リリース

みなとよこはま犬猫動物病院の国分先生の手で手術。

全く人になれていない、怖いくらいの野良でした。

麻酔でまだ朦朧としている時に、耳が耳垢で汚れているのを発見。

寝てるのをいいことに、「1個くらい覚えててくれるかな・・・怖くない人もいるよってさ・・・。」なんて話をしながら、麻酔から覚めるのを待ちました。国分先生、1個どころじゃなくて、1000個くらい覚えててくれたみたいだよ。指骨骨折のプリンス君と、「老いらくの恋」まで発展したんだし。

一時、避妊手術とリリースの後、テリトリーを変えて、姿を消す。

3~4年見なかった。そのうち、庭に再度遊びに来るようになる。

酷い毛玉を付けていたのを、100円均一のスリッカーブラシで、「ひっかかれてもいいや!」ってほぐしてあげたら、なぜか、なついてしまった。

今度は手のひらを返したように、玄関を出ると待っている。

拾って拾ってアピール攻撃。根負けする。

2017年2月7日秋山桃になる。

我が家始まって以来、初めての”抱き猫”。

猫はいるのにダッコは嫌いな仔ばかりだったので、寸暇を惜しんでダッコダッコをせがんでくるモモは、モモ姫様化する。

完全にパパはノックアウト。

 

2019年2月7日輸血を受ける。

本当に偶然、昔のカルテをひっくり返していて、日付を見て、後ろに飛びそうになりました。あの輸血は2回目のお誕生日だったのかな。

2019年3月15日PM2時15分天使になる

よく、1か月以上、頑張ったね。私は正直2週間持たないことも覚悟していました。それがもう、さくらの便りだよ。梅、咲いちゃってるよ。

本当にありがとうございました。

ゆっくり、ゆっくり、休ませてから送り出します

辻堂の堀先生の病院で、空色のかわいい棺で帰宅。

帰宅後、念願のプリンス君と再会、真っ先に駆け寄ってきて、ペロペロ・・・?あれ?という顔・・・

そうだよね・・・でも、プリンスにはプリンス式のお別れを、させてあげたいので、そのまま、舐めたいだけペロペロ…ペロペロ・・・

プリンスの中で納得したのか、興味を示さなくなる。

硬直が始まる前に、念願のシャンプー。

高速コースで綺麗にする。綺麗な仔。ツヤツヤさん復活。

「おくり人」ならぬ、「おくり猫」

モモなので、ピンクのタオルでかわいく仕上げる。

ある意味、門出だからね・・・。ここまで頑張ったのだから。

近所の釣り道具屋さんで発泡スチロールと、ドライアイスをパパが調達してきてくれた。2日置きくらいにドライアイスを追加して、1週間くらい保存可能な状態に。

治療大変だったから、1週間くらいは自宅2Fでゆっくりさせてやってから、送り出そうと思います。堀先生の空色のベット付きだしね。

1週間、天使を家で休ませるノウハウ

悲しいノウハウだけど、犬や猫を育ててる人には、いつか必ず、来る日の為に、1週間持たせるノウハウを、ここに残しておきます。

なぜか?家でゆっくりさせてやりたいのと、家族の都合がみんな揃う日って、案外あるようで無いから。

ましてや、実家に預けた犬や猫が亡くなってしまった場合、会いに行きたくても、仕事の都合で帰るに帰れない・・・とか、夫婦共働きでタイミングが合わないとか・・・あると思うのです。

だから1週間・・・。1週間どうにか、こうにか一緒にいられるノウハウがあれば、出張や遠方から帰ってくる場合でも、タイミングを合わせやすくなる。

最後はみんなで送りたいよね。・・・と、いうわけです。


1、釣り道具屋さん等で発泡スチロールを買ってくる。

ある程度深さがあるものがベスト。

2、地元の氷屋さんでドライアイスを調達。ただし、ドライアイスを扱っている氷屋さんは限られています。葬儀屋さんや人間の病院に問い合わせをして、ドライアイスを扱っている地元の氷屋さんを探すと早い。

3、隙間からの冷気が逃げないように。最初は抵抗があると思いますが、1週間一緒にいたい人は、しっかりしめる。泣いちゃうけど・・・。

 

池上の場合→小田川氷室 大田区東糀谷1-11-15 03-3741-0601

2019年3月20日午後1時05分

桃を雲のエレベーターに乗せる。

1時05分出発進行。

今日は春日和、移動途中の外の景色もきれいに見えるんじゃない?

君が今まで頑張って来た世界とは、これが見納めだよ。

2時05分、天国到着予定

先にお兄ちゃんやお姉ちゃんや、うちからの先輩組が沢山行ってるから、寂しくないよ。むしろ、少々、手荒な歓迎を受けるかもしれないけど・・・。

なんだ・・・桃も来たのか?って。

 

ちなみに、個別なので、エレベーターも予約時間内貸切制です。

うちの桃姫なので・・・。

エレベーター利用料(個別葬)5万円弱:体重2.20キロ・猫

お寺の方へのお礼代3000円を含む。

 

でもね・・・毎日の仕事とは言え、”毎日エレベーターのボタン”を何度も押しているお寺の方のメンタルの強さって、尋常じゃないね。

上には上の方がいらっしゃいます。

ありがとうございます。

送ってくださる方がいるから、きれいな状態で送り出してあげられるんだしね。

 

さて、そろそろ天国に到着したころかな。

身軽になった君の置き土産をお迎えに行きます。

また、いつの日か、会えますように。

先に行ってる上の仔達に、よろしくね。

大丈夫、うちは兄弟の数が多いから、上は上で勝手がわかってるよ。

安心して、早く仲間にしてもらいなね。

 

3月20日13時53分

 

綺麗なお花をありがとうございました。

家で育てているお花も一緒に・・・

たくさん、たくさん、持たしてあげられました。